
当院との出会いは、看護学生として実習にきた時でした。最終学年で身体的な疾患やさまざまな年代の患者さんから多くを学んできたと思っていたのに、精神科実習では自分の看護計画がすぐに結果に表れないことに毎日に悩み、苦しんでいました。その時の病棟の指導者さんの指導もあり、「患者とともに病気のことを考える」という視点を新たに学びました。卒業後、一旦は総合病院に就職しましたが、看護師としてここで働きたいという思いが湧き当院に就職しました。

現在は病棟の主任として、師長の補佐やスタッフ育成の仕事を行っています。また、院内の災害対策プロジェクトや日本精神科看護協会の県支部事務局などの仕事もさせていただき、直接的な患者看護以外の活動でも充実した毎日を送っています。災害対策では、多職種の方々と災害時の対応や対策について現状の設備や計画を見直していますが、予期せぬ災害に適確な対応な対応ができるように責任を感じながら取り組んでいます。当院では、主任が部署の教育担当になっていますが、スタッフが日々の看護や病棟係の経験から学べるように環境を整え、困った時には相談にのっています。自分がどう関わればその人の意欲や成長につながっていくのかを考えながら活動することが、自分自身の成長にもつながっているのを実感し、やりがいを感じています。
当院は、病床数も病棟数も多い精神科単科の病院です。病棟は、急性期から慢性期、老年期など、様々な状態の患者様に対応できるように機能分化されているため、それぞれの病棟に特化した知識や技術が学べることが魅力だと感じています。働きやすく、長く働いている職員が多いのも特徴です。精神科看護では患者様へのかかわり方が特に重要ですが、最初から患者様に合った看護が考えられるものではありません。時間をかけて個々の患者様と関わっていくうちに、自分自身の人間的な成長や変化が起こり、それがよりよい看護につながっていくと感じています。先輩から学べることも多く、これから看護師として働き始める方、精神科看護に興味があり働きたいと思っている方、当院でその一歩をぜひ共にできればと思います。 |